こんにちは
FarmNozomi代表の齊藤です。
今回は
来年のための必須作業の冬剪定についてのお話になります。
冬の剪定は夏の剪定とは大きく違います。
夏の剪定は「間引く」が基本と説明しましたが
冬の剪定は余計なものは排除!短果枝を増やせ!が基本になります。
冬剪定の目的
冬剪定の目的は以下の4つになります。
- 樹形の整形: 樹木の形を整え、風通しや日当たりを良くすることで、果実の品質向上と病害虫の防除につながります。
- 不要な枝の除去: 枯れ枝や病気の枝、重なり合った枝を取り除くことで、樹木の健康を保ちます。
- 樹勢の調整: 適切な剪定により、樹木の成長をコントロールし、強健な樹木を育てます。
- 収穫量の増加: 果実がよく実るためのスペースと養分を確保します。
剪定の時期
和梨の冬剪定は、葉が落ちた後の休眠期、一般的には**晩冬から早春(1月~2月)**に行います。この時期は樹木が休眠状態にあるため、剪定によるダメージが少なく、病害虫の感染リスクも低減します。FarmNozomiはキウイの剪定もある為、落葉後に行うので11月~12月でする事もあります。去年のような暖冬状態の場合は切ったところから水分が出る事があります。その場合は時期をずらす事をオススメします。
必要な道具
- 剪定ばさみ: 細かい枝の剪定に使用します。ラチェット式オススメ
- 鋸(のこぎり): 太い枝の切断に必要です。
- 消毒液: 工具の消毒に使用し、病気の蔓延を防ぎます。切り口保護
- 手袋と保護メガネ: 安全対策として着用します。
剪定の基本ステップ
- 準備と消毒:
- 剪定前に工具を消毒し、病原菌の拡散を防ぎます。
- 手袋と保護メガネを着用して安全を確保します。
- 不要な枝の除去:
- 枯れた枝、病気の枝、交差している枝を取り除きます。
- 内部に向かって伸びる枝や、樹形を損なう枝も剪定します。
- 混み合った部分の間引き:
- 密集している部分を整え、風通しと日当たりを良くします。
- 枝同士が干渉しないようにスペースを確保します。
- 横に伸ばす大きな枝を選定する。
- 主幹と支柱の整備:
- 主幹は高すぎないように調整
- 必要に応じて支柱を追加し、樹木全体のバランスを整えます。
- ※枝の切り戻し:
- 適度な長さに枝を切り戻し、新しい芽の発生を促します。
- 切り戻しは枝の20~30%程度を目安に行います。
- 先端を切る事により伸びるではなく枝全体を充実させる効果があります。
切り戻しの重要性
私もそこまで重要視してませんでしたが切り戻しは非常に重要です。
理由としては
枝全体の充実具合が全然違うからです。
切り戻しをしない場合は伸びる方に力を使います。
切り戻しをした場合は先端の成長をしない分、枝全体に栄養が行き渡ります。

1. 新芽の発生促進
効果: 切り戻しを行うことで、樹木は切り口から新しい芽を出しやすくなります。これにより、翌シーズンにおける新しい枝や枝葉の発育が促進されます。
理由: 植物は切り口から新しい成長を試みる本能があり、適度な切り戻しにより樹勢を活性化させます。
新芽が多く生えることで、樹全体が活発に成長します。
2. 樹形の整形
効果: 不要な枝を切り戻すことで、樹形を整え、均整の取れた形に保つことができます。これにより、日光が全体に行き渡りやすくなり、果実の品質向上につながります。
理由: 整った樹形は、光合成効率を高め、各枝や果実への養分供給を均一にします。また、風通しが良くなることで病害虫の発生リスクも低減します。先端が伸び続けると枝が込み合います。
3. 樹勢の調整
効果: 切り戻しにより、樹木全体のバランスを保ち、過剰な成長を抑制します。これにより、強健な樹木を維持し、倒伏や枝の折損を防ぎます。
理由: 樹木は切り戻しによってエネルギーを特定の部分に集中させることができます。これにより、不要な部分へのエネルギー分散を防ぎ、全体の樹勢を調整します。
4. 果実の品質向上と収穫量の増加
効果: 切り戻しにより、果実が適切なスペースを確保でき、養分が十分に行き渡るようになります。これにより、果実のサイズが大きくなり、糖度や風味が向上します。また、適切な剪定は果実の着果数を増やす効果もあります。
理由: 果実が密集しすぎると、養分が不足し、個々の果実の品質が低下します。切り戻しにより果実間の競争を緩和し、各果実が十分に成長できる環境を整えます。
5. 病害虫の防除
効果: 不要な枝や病気の枝を切り戻すことで、病害虫の温床を減少させます。また、風通しが良くなることで湿気がこもりにくくなり、病気の発生リスクが低減します。
理由: 密集した枝の中では湿度が高くなり、カビや菌の発生が促進されます。切り戻しによって枝の間隔を広げることで、これらのリスクを軽減します。
切り戻しを行う際のポイント

- 適切な剪定量: 一度に多くを切り戻しすぎると、樹木にストレスがかかります。一般的には、枝の長さの20~30%程度を目安に切り戻します。
- 切り口の処理: 切り口は斜めにカットし、切り口から水が溜まらないようにします。また、必要に応じて防腐剤を塗布し、病原菌の侵入を防ぎます。
- バランスの取れた剪定: 樹木全体のバランスを考慮し、上下左右の均等な剪定を心がけます。特定の部分だけを集中して剪定すると、樹形が偏る原因となります。
- 健康な枝の選定: 健康で強い枝を残し、枯れ枝や弱い枝を優先的に切り戻します。これにより、樹木全体の健全な成長を促進します。
剪定のポイントと注意点
- 樹勢のバランス: 上部と下部のバランスを考慮し、全体的に均等な成長を促します。
- 病害虫の防除: 剪定後は切り口から病害虫が侵入しやすくなるため、必要に応じて防除剤を使用します。
- 樹木の種類に応じた方法: 和梨の品種や樹齢に応じて適切な剪定方法を選びましょう。
まとめ
和梨の冬剪定は、樹木の健康維持と果実の品質向上に欠かせない作業です。
適切な時期に、正しい方法で剪定を行うことで、美味しい梨を収穫することができます。
剪定に不安がある場合は、園芸の専門家や地元の農業協同組合(JA)などに相談することをおすすめします。
YouTubeでコメント頂けたら分かる範囲で回答させていただきます。
コメント